イベントレポート2013.08.07
Webデザイナーのためのトラブルを防ぐ正しい写真の使い方
8/7(水)にBOHRミーティングを開催しました。
今回のテーマは「Webデザイナーのための『トラブルを防ぐ正しい写真の使い方』」。
写真はWebデザインのクオリティに大きな影響を与えるため、多くのWebサイトでクオリティの高い写真が使われています。しかし、1枚の写真の中には、人物や企業の製品、建物などが写っており、それらは様々な権利を有しています。そうした権利に対して注意を怠ったことでトラブルにつながる事例が後をたちません。
今回は、写真などのデータを提供するストックコンテンツサービスとして日本最大級の規模を誇る「アマナイメージズ」の佐々木孝行様をゲストにお迎えし、Webサイトで写真を利用する際に押さえておきたい「法律」や「配慮」について実例を交えてお話いただきました。
ここでは、佐々木様よりお話いいただいた内容をご紹介します。
肖像権とパブリシティ権
写真を利用する際には、被写体への配慮が必要です。
たとえば、人物の写真を無断にWebサイトに載せると肖像権を侵害することになります。有名人の写真を無断で販促目的で使用すれば パブリシティ権の侵害になってしまい、多額の損害賠償請求が生じる可能性もあります。
ストックフォトサービスで提供されている写真の多くは、被写体であるモデルからストック素材への使用を同意してもらうモデルリリース(肖像権使用許諾)を取っているため広告利用も可能です。しかし、提供しているすべての写真のモデルリリースを取っているわけではなく、利用時には確認が必要です。
モデルリリースを取っていない写真の一例として、群衆の写真が挙げられます。街中の雑踏を撮影した場合、そこに写っている全員からモデルリリースを取ることは物理的に不可能なため、こうした写真はモデルリリースを取っていないことがほとんどです。こうした写真を使う場合はクレーム等の一定のリスクを覚悟の上で使用するか、顔が判別できないようぼかしを入れるなどの加工をして使うことをおすすめします。
センシティブな写真使用
モデルリリースを取っている写真を利用する場合でも、センシティブな使い方をする場合は注意を払う必要があります。たとえば、薬・病気に関わるものや政治・宗教といった思想に関わるもの、あるいはパロディでの利用など、モデルが不快感を覚える可能性が高い使い方は、原則的に禁止されています。このセンシティブの範囲はその時代によって変わってきます。震災以来、原発関連の広告もセンシティブの範囲に含まれるようになっています。
この許諾を怠ったことでクレームが発生し、広告の差し止めや回収、損害賠償などに発展することもあります。
また、人だけではなく商品の撮影をメインで扱う場合も注意が必要です。広告表現によっては企業や商品のブランドイメージを傷つけてしまうこともあり、その企業の関係者からクレームが入る可能性があります。さらに、商品のブランドイメージを利用したような使い方をすると、不正競争防止法などの法律違反になる場合もありますから注意して下さい。
建物の写真
建物の外観を撮影したり、その写真を広告で利用することは著作権法では何の問題もありません。しかし、その建物が主役となるような使い方をするなど、写真の用途によっては所有者からクレームが入りトラブルに発展することもあります。
建物によっては広告利用する際に利用料金が発生することもあり、ランドマークのような有名な建物であればWebサイト上にそうした写真利用の規約が公開されていることが多いので、あいまいな場合は事前に確認を取ると良いでしょう。
株式会社アマナイメージズ
Webサイト、広告、出版、テレビなどあらゆるメディアで使われている写真・映像などのデータを提供する日本最大級のストックコンテンツサービス。著作権の管理を行った高品質で安全なサービスを提供している。
株式会社アマナイメージズ