イベントレポート2014.08.20
HTML5をこれから学ぶ人のためのJavaScriptセミナー

8/10(土)に「HTML5をこれから学ぶ人のためのJavaScriptセミナー」をテーマにしたBOHRミーティングを開催しました。

HTML5をこれから学ぶ人のためのJavaScript

本セミナー前半では、HTML5の特性を最大限活用するために欠かせないJavaScriptについて、基礎知識からその最新活用法までご紹介しました。後半では、W3C/MIT客員研究員で、ボストンでカリキュラム開発を行っている講師の山田から、Skypeを通じて最新Web情報をお話しました。また、セミナーの最後には、受講生・卒業生と講師を交えた交流会も開催しました。

HTML5とJavaScriptの現状

HTML5の可能性と広がり

HTML5の可能性と広がり

最近、新聞や雑誌、テレビなどのメディアでHTML5を活用した新たな取り組みやサービスが次々と発表されています。このHTML5とはいったいどういうものなのか。まずは、HTML5の概要、そしてその役割についてお話ししました。

「最近、HTML5のロゴを見かける機会が増えたのではないでしょうか。今回のテーマであるHTML5はHTMLの最新バージョンで、次世代Web標準言語として注目されています。HTML5は2014年から本格的に普及すると言われています。これまでWebサイト制作のために使われてきたHTMLの技術ですが、HTML5の登場により、これからはテレビ、家電製品、デジタルサイネージなど、様々なモノとWebをつなげるために使うことができます」

HTML5を活用した新サービス

続いて、HTML5を活用した具体的なサービスをご紹介しました。

「NHKはハイブリッドキャストというサービスを2013年9月に始めました。これはHTML5を用いて、放送とWebを融合させた新しいテレビサービスです。ハイブリッドキャストを活用すれば、テレビの視聴者は、例えばクイズ番組でスマートフォンやタブレットを使って出演者と同じ問題に挑戦できたり、旅番組で旅人の位置情報を取得して周りの景色を見たりできます。テレビにHTML5の実行エンジンを搭載することで、このようなサービスが可能になりました」

また、近年急速に普及しつつある電子看板、いわゆるデジタルサイネージでもHTML5が活用されています。2014年6に開催された「デジタルサイネージジャパン 2014」では三日間で約14万人(同時開催イベント含む)が来場するなど、デジタルサイネージは現在話題のIT技術の一つです。

「デジタルサイネージにHTML5を活用して動画や音声を流すことはもちろん、Webとつなげて、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器から電子看板の映像をインタラクティブに操作する取り組みも広がっています」

そして次に、HTML5技術者のニーズの高さをお伝えしました。

「テレビやデジタルサイネージだけでなく、HTML5に関する技術が現在注目され、様々な企業がHTML5を活用したサービスを開始しています。技術が注目されるということは、それを扱う技術者が求められているということです。HTML5を扱える人材はますます企業に求められるようになりますね」

HTML5を活用するためのJavaScript

HTML5の特性を最大限活用するためにはJavaScriptの知識を身につける必要があります。セッション1の後半ではJavaScriptの基礎を復習を行いました。その後、HTML5で標準仕様となったSelectors APIを用い、アニメーションを作成しました。

「HTML5では様々なAPI(Application Programming Interface)が標準仕様として追加されました。APIを利用すればもともとあるプログラムを利用して、自分でプログラミングすることなくその機能を活かしたアプリケーションを開発することができます。

例えば、HTML5 APIにはWebページに図形を描画するための『Canvas API』、位置情報を利用するための『Geolocation API』、サーバーとのリアルタイム通信を実現する『Web Socket API』といった技術が含まれます。これらはいずれも、JavaScriptで利用することを前提としたAPIです。HTML5に関連するJavaScriptを組み合わせることにより、Webサイトのみならず、Webアプリケーションを開発することができます」

Webの最新技術情報

Web and Automotiveとは?

Web and Automotiveとは?

セッション2ではWeb技術の最新情報についてお話をしました。まずは、HTML5の正式勧告までの今後の流れをお伝えしました。

「HTML5が正式に勧告されるまで残すステップはあとわずかになりました。このままいけば、2014年10月から12月の間に正式に勧告される予定です。

ただし、最新のInternet ExplorerやGoogle Chrome、Firefoxなどのブラウザーは先行してHTML5の機能を実装しているため、すでに多くのWebサイトやWebサービスでHTML5が導入されています」

続いて、HTML5の活用分野として注目を集めている車とWebの連携について事例を紹介しました。

「現在Web業界で注目を集めているテーマの一つに『Web and Automotive』があります。

自動車をWebにつなげることで、リアルタイムに渋滞状況を把握したり、地図の情報を自動的にアップデートしたりと、利用者は様々な恩恵を受けることができます。

Googleの『Android Auto』、Appleの『CarPlay』など、すでにIT大手企業が自動車とスマートフォンを接続するサービスを発表していることも注目を集めている大きな要因です。

車内の電子機器で利用するアプリケーションの開発やネットワーク通信の確立にはHTML5が大きく関わっています。インターネット・アカデミーでもカーナビメーカーから依頼を受けてHTML5の研修を実施させていただいたこともあります。今後の動きに注目ですね」

拡大するM2M

次に、IT技術の進歩により、最近注目を集めているM2M(Machine-to-Machine、エムツーエム)、機械同士をネットワークでつなぐ技術について紹介しました。

「これまではパソコンやスマートフォンを媒体にモノとWebがつながっていましたが、今後はモノとモノをつなぐプラットフォームとしてHTML5を活用する動きが増えています。人の介在を必要とせずに機器同士が通信する、いわゆるM2M(Machine-to-Machine、エムツーエム)が様々な業界で注目を集めています。M2M、そして、モノとWebをつなげる『Web of Thing』、新聞や雑誌などでも注目されているこの2つのキーワードを中心にこれからWebの世界は動いていくでしょう」

W3C公式HTML5講座のご紹介

最後に、本セミナーで紹介したHTML5とJavaScriptが学べる「W3C公式HTML5講座」の魅力をお伝えし、本セミナーを締めくくりました。

「講座のカリキュラムは、W3Cが自身で運営するオンライン学習サイト『W3DevCampus』で提供していた『HTML5講座』が基になっています。HTML5のルールを作っているW3Cによる公式講座のため、どこよりも正確で最新の内容を学べます。授業の中では、HTML5とJavaScriptを駆使して、Webアプリケーションをプログラミング。就職や転職をご検討されている方は、授業で作ったものをそのまま自身の作品として就職活動でアピールすることができます。

また、修了者は、W3C認定の修了証と認定バッジを受け取ることができます。バッジを名刺に印刷するなど自由にご使用頂けるので、正しい知識とスキルの保持者であると対外的に証明できることも、この講座の魅力です」

講座の詳細は下記ページをご覧ください。

「W3C公式HTML5講座特集」

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