コラム2018.02.02
プログラミングから広がる、世界とのつながり

プログラミングから広がる、世界とのつながり

みなさん、こんにちは!李アリソンと申します。私は、ハーバード大学でコンピューターサイエンスを勉強している大学生です。今回、日本のインターネット・アカデミーでインターンをさせていただきました。ちなみに去年の夏はアメリカで世界最大規模の旅行サイト運営会社の本部でもインターンをしました。アメリカのIT企業と言えば、GoogleやAppleを思い浮かべる方が多いでしょうか?日本のIT企業と言えば、NECや東芝などがあげられると思います。どちらもIT企業ですので共通点もありますが、もちろん違いも多いはず。今回は、アメリカと日本、2つの国でIT関連の仕事をした経験から、私が気付いた違いと共通点をお話したいと思います。

まず注目したいのは、使用されているプログラミング言語の種類です。例えば、日本の求人の中で最も掲載数が多い言語はJavaで、第2位のPHPに比べ2倍以上の数を誇っているというデータがあります。ちなみに、第3位はJavaScriptです(※1)。それに対してアメリカの場合は、アメリカに本部を持つ電気工学・電子工学技術の学会IEEEのアンケート(※2)によると、人気の言語第1位はPythonで、第2位はC言語、第3位はJavaという結果です。

ここで重要な点は、Javaという言語がどちらの国でも上位にランキングしていることです。Javaは汎用性の高いプログラミング言語であるため、アプリケーションや業務システムなど国を問わず様々な分野で利用されています。

また、アメリカにはAP(Advanced Placement)という試験があります。この試験は、アメリカ全土で統一された試験システムで、高校時点で得意科目を大学レベルまで学ぶことのできる仕組みです。高校生はその試験で良い成績をとることで大学一年生のレベルの知識を持っていることを証明できます。その試験結果によっては、大学で取得すべき単位を免除してもらうこともできます。私はプログラミングのAP試験をとりましたが、その試験で使われている言語が、実はJavaなのです。アメリカ全土で統一されている試験でJavaが使われていることは、Javaが重要視されていることの証拠ではないでしょうか。

ちなみに、Java以外にも様々なプログラミング言語があります。例えばアメリカではPythonの人気が高いのですが、日本ではまだアメリカほど人気の高い言語ではないようです。個人的な意見として、その理由はアメリカに本部を持つGoogleの影響だと考えています。最近、GoogleはAIなどの分野からPythonの導入と普及に着手しており、それが業界全体に影響を与えています。また、記述コードがシンプルなため、アメリカの学校教育でも使用されることの多いプログラミング言語でもあります。日本の場合、IT企業の中でも影響力のある会社がJavaやPHPを使用していることが多く、求人数にそれが表れているのであろうと思いました。

世界ではこのように様々なプログラミング言語が存在していますが、どの言語を使用するかに関わらず、現代人はみんなITやプログラミングを勉強するべきだと私は思います。現代では、どの企業でもIT知識はもはや不可欠なものとなっています。特に日本が将来さらに国際的に活動していくためには、世界を繋いでいるテクノロジーをマスターする必要があります。私が日本のインターネット・アカデミーのインターンに参加できたのは、ITの勉強をして世界共通のスキルを持っていたからです。

また、私がアメリカと日本でインターンをして思ったのは、ITの仕事ほど面白さと達成感がある仕事はないということです。プログラムを完成させるために色々な問題にチャレンジをしていくので、決して飽きることがありません。また、現場ではチームメイトとプログラムを組んでいくことが多く、仕事で他の人たちとアイディアを組み合わせたり、交換するので、毎日新たなひらめきや新たな友達と出会う事ができます。そして、その毎日の積み重ねから知らない間に自分でも予想できなかったほど良いプログラムを作り出せるということは本当に素晴らしいと思います。

なので、今ITやプログラミングを学ばれているみなさんも、将来きっとどの企業でも、どの国でも楽しくて充実感で溢れた活動ができるはずです。その日を目指していらっしゃるみなさんを心より応援しています!

※1 株式会社ビズリーチ:求人情報サイト「みんなのスタンバイ」
https://jp.stanby.com/media/programming_ranking/

※2 IEEE Spectrum
http://spectrum.ieee.org/computing/software/the-2017-top-programming-languages

執筆者プロフィール
執筆者

ハーバード大学
Allison Misato Leeさん

ハーバード大学でコンピュータサイエンスを学んでいる。インターネット・アカデミーのインターンに参加。プロジェクトではデザインやプログラミングに携わる。

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